Sorry, you need to enable JavaScript to visit this website.
Open Menu
戻る

がん患者さんと医師の関係における重要なポイント

患者さんには、自分自身やウェルビーイングにとって何が最善であるかを決める権利があります。

がん患者さんと医師の関係における重要なポイント

患者さんには、自分自身やウェルビーイングにとって何が最善であるかを決める権利があります。そのために、医師はすべての必要な情報を提供する必要があり、医師の権限で患者さんの決定を制限するようなことがあってはなりません。がん患者さんは、他のあらゆる患者さんと同様に、医師から思いやりを持った礼儀正しい態度で接してもらうべきであり、医師はいかなる理由によっても患者さんの尊厳を軽視したり、患者さんを差別したりしてはいけません。1

医師は患者さんにすべて伝えるべき?

医師は、病気が患者さんの生活にどのような影響を及ぼす可能性があるのか、必ず患者さんに伝えるべきです。また、道徳的に(多くの場合は法律上の義務として)、医師は、診断の内容、これから病気がどのように進んでいくと考えられるか、どういったことが起こる可能性があるか、そして治療の目標とリスクについても説明することが求められます。1

  • 例外 – 病気の告知が患者さんの健康状態を損なうような精神的影響を与える可能性がある場合、医師は患者さんの代理人(家族など)に話をします。1

患者さんが治療を拒否することはできる?

はい、患者さんは治療を拒否することができます。 医師は患者さんが決めたことを尊重しますが、そのリスクと起こりうる結果について説明します。また、すでに話した以外の代替的な治療法がある場合は提案してくれます。1

  • 注意事項 – これは通常、決定時に患者さんが成人しており、決定能力があり、意識がはっきりしていて、見当識(自分がいる場所や日時などの基本的状況を把握する能力)が保たれている場合に適用されます。1
  • 例外 – 健康に対する重大な危険がある場合や緊急の場合で、差し迫った生命の危険がある際には、同意の有無に関わらず、医師は患者さんの生命を守るためのあらゆる処置を行います。1

ただし、DNAR(心配蘇生を行わない指示)が事前に明確に示されている場合は、その指示内容が尊重されます。
なお、患者さんが治療を拒否した場合、医師がその患者さんの担当を退くという選択をすることもあります。

  • 例外 – 緊急の場合で、治療の拒否が患者さんの健康に差し迫った危険をもたらす際には、医師は同意の有無に関わらず治療を行います。1

ただし、DNAR(心配蘇生を行わない指示)が事前に明確に示されている場合は、その指示内容が尊重されます。

どのような医師ががん患者さんの治療を担当するのか?

がん患者さんの治療を専門とするのは臨床腫瘍医などです。 したがって、最初に患者さんを診たのががん治療を行う医師ではなく、がんの疑いがある場合や実際にがんと診断された場合は、患者さんをがん治療ができる医師に紹介し、その医師が責任を持って全般的な診療、患者ケア、および治療法の指示を行います。2

患者さんのケアには、主治医とともに他の医療スタッフも参加します。チームには、看護師、薬剤師、放射線科医、外科医、小児科医(患者さんの年齢に応じて)、心理士または作業療法士、理学療法士、管理栄養士などが含まれることがあります。2

  • 正直さ - 多くの患者さんは、恥ずかしさや非難されるのではないかという思いから、医師にすべての情報を伝えないことがあります。しかし医師は、症状や体調、治療の指示が守られているかどうか、そして患者さん自身の考えや気持ちなど、あらゆる情報を把握する必要があります。これらはすべて、患者さんと医師の関係にとって極めて重要です。正確で完全な情報がないと、医師は誤った助言をしてしまったり、本来必要な助言ができず、それが患者さんの不利益につながる可能性があります。

がん患者さんの緩和ケアとは?

緩和ケアの目的は病気を治すことではなく、患者さんや家族の方の生活の質(QOL)を改善するために、心身を楽にする処置や症状管理、サポートを提供することです。緩和ケアでは、回避可能な問題を見つけたり、痛みを緩和したり、その他の身体的、社会的、心理的、精神的な症状に対処したりします。4
 

引用文献・参考

1 - 日本医師会.医の倫理の基礎知識 2018年版 https://www.med.or.jp/dl-med/doctor/member/kiso/inorinri_kiso2018.pdf[2025年5月閲覧.
2 - Jo GOA. The effect of multidisciplinary team care on cancer management. Pan Afr Med J. 2011 Jun 17;9:20.
3 - Levy AG, Scherer AM, Zikmund-Fisher BJ et al. Prevalence of and Factors Associated With Patient Nondisclosure of Medically Relevant Information to Clinicians. JAMA Netw Open. 2018 Nov 2;1(7):e185293.
4 - Palliative Care (“Cuidados Paliativos”). (Brazilian) National Cancer Institute (“Instituto Nacional de Câncer”). https://www.inca.gov.br/tratamento/cuidados-paliativos/.[2025年5月閲覧]

戻る

他の記事も読む

栄養について:大腸がんにおける食事のアドバイス

栄養について:大腸がんにおける食事のアドバイス

バランスの取れた栄養価の高い食事をきちんと取ることは、大腸がんの治療に向けて準備するための最善の方法の1つです1。しかし、健康な「大腸がんの食事」とは一体どのようなものでしょうか?

もっと読む
がんサバイバーシップ:段階、統計、ケア

がんサバイバーシップ:段階、統計、ケア

治療と早期発見の進歩により、近年、がんサバイバーの数は大幅に増加しました。2022年時点では5年生存しているがんサバイバーは日本には341万人いるとされています13

もっと読む
治療中の水分補給

治療中の水分補給

がんの治療中は十分な水分を摂取することが重要であり、嘔吐や下痢により水分喪失が多いときにも重要になります。水分を十分に摂取しないと、脱水に至る可能性があります。

もっと読む
免疫機能の低下に応じた安全な食品の取扱い方

免疫機能の低下に応じた安全な食品の取扱い方

もっと読む
便秘への対処方法

便秘への対処方法

もっと読む
リハビリテーションによるがん患者さんの生活の質向上

リハビリテーションによるがん患者さんの生活の質向上

治療は進歩していますが、患者さんには、疲労、体力低下、認知障害などいくつかの機能的な問題に加え、病気の種類に関連した問題が生じることがあります。例えば、頭頸部がんの患者さんの場合、言語障害や嚥下困難が生じることがあります。しかし、リハビリテーションサービスによって、患者さんの生活の質を大きく向上することができます1

もっと読む
上へ戻る