Sorry, you need to enable JavaScript to visit this website.
Open Menu
戻る

がんの副作用を軽減するための補完代替医療

がん、アレルギー疾患、精神疾患のように、食事・運動などの生活習慣やストレスなどの社会環境など、さまざまな複合要因によって起こり得る疾患については、必ずしも容易に克服できない状況が生じることが多く、西洋医学だけではなく、健康食品、ヨガ、マッサージなどの各種民間療法が広く患者に利用されているという実態があります。これら各種の施術・療法を含む医学・医療体系が「補完医療(ほかんいりょう)」と総称されます。

がんの副作用を軽減するための補完代替医療

がん、アレルギー疾患、精神疾患のように、食事・運動などの生活習慣やストレスなどの社会環境など、さまざまな複合要因によって起こり得る疾患については、必ずしも容易に克服できない状況が生じることが多く、西洋医学だけではなく、健康食品、ヨガ、マッサージなどの各種民間療法が広く患者に利用されているという実態があります。これら各種の施術・療法を含む医学・医療体系が「補完医療(ほかんいりょう)」と総称されます。5

補完医療と代替医療の違い

補完医療は、西洋医学の治療を補う形で取り入れられる療法です。一方、「統合医療」は、西洋医学に加えて補完・代替医療や伝統医学、民間療法など多様なアプローチを組み合わせ、患者さんを総合的に支える医療の考え方を指します。補完医療の例としては、植物療法(フィトセラピー)、鍼治療、リフレクソロジー、ヨガ、マッサージ療法、音楽療法などがあり、一部については科学的な評価も進んでいます。1,2

なお、補完医療と代替医療は別のものであると理解しておくことが大切です。代替医療は、医療において従来の治療法に代わる療法としてとらえられており、その作用は科学的に解明されておらず、有益にも有害にもなり得るため、健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。一方、補完医療は、たとえ期待される結果が得られなかったとしても、治療の妨げになることはありません。1

がんの副作用を管理する上での補完療法のメリット

医師から推奨されることが最も多く、効果が得られる可能性が最も高い補完療法は以下のとおりです:3,4

鍼治療 - はりを皮膚の表層(一番外側の層)に打ち、体の特定の点(ツボ)を刺激します。各点は、それぞれ対応する体の部位に作用します。鍼治療の一種に電気鍼治療があり、この療法では、はりの間に微弱な電流を通すことでより強い刺激を与えます。3,4

  • 対象:薬で緩和できない吐き気、嘔吐、ストレス、不安、気分変動、および痛みがある場合。3,4

瞑想 - 心を静めて気持ちを落ち着かせることを目的とした一連の行為です。瞑想にはさまざまな形態がありますが、一般的に、静かな場所、楽な姿勢(座った状態や横になった状態)、精神集中、そして自然な思考の流れという、4つの共通した要素があります。3,4

  • 対象:心の健康に問題を抱えている場合。瞑想は、ウェルネス、リラクゼーション、集中力、およびクリアな思考を促すことから、元気を取り戻し、不安やうつ病の症状を軽減するのに役立つ可能性があります。3,4

ヨガ - ヨガは、古代南アジアの哲学に基づき、心と体に重点を置いて、体のポーズ、呼吸法、および瞑想トレーニングを組み合わせたものです。3,4

  • 対象:ストレス、不安、およびうつ病の症状の管理や、疲労および不眠症の軽減。特に激しい運動が体力的に難しい方には、運動の選択肢として適しています。3,4

音楽療法 - この治療法では、音楽を用いて、身体的、感情的、認知的、および社会的ニーズを満たします。資格を持った医師が患者さんのニーズや体力を評価し、治療(例えば、処置の前など)に音楽を取り入れたり、患者さんに作曲や編曲、あるいは歌うことを勧めたりします。音楽療法が作用する仕組みはまだ解明されていませんが、専門家は、心理面、行動面、および神経面に影響があると考えています。3,4

  • 対象:不安の軽減、気分変動の抑制、および痛みの緩和に推奨されます。3,4

マッサージ療法 - マッサージにはいくつかの種類がありますが、筋肉やその他の組織をさすったり、もんだり、伸ばしたりすることで、さまざまなレベルの圧力をかけるものです。がん患者さんの場合、セラピストは腫瘍の部位や傷がある可能性がある部位、および敏感な部位に注意する必要があります。3,4

  • 対象:リラクゼーション、不安の症状や気分変動の対処、および筋肉痛の緩和。乳がんの手術を受けた患者さんでは体液貯留がよくみられることから、そうした症例ではリンパドレナージュを用いて体液の流れを刺激します。3,4

補完医療は、各症例に最適な治療法を把握し、国家資格を有する専門職や、適切な教育を受けた施術者などを紹介できる医師の指示に従って行いましょう。補完医療は、各症例に最適な治療法を把握し、医師の指示に従って行いましょう
 

参考:

1 - (Brazilian) National Cancer Institute (“Instituto Nacional de Câncer”). Cancer Network Magazine (“Revista Rede Câncer”). 33rd edition. Available at: https://www.inca.gov.br/sites/ufu.sti.inca.local/files//media/document//rrc-33-comportamento-sem-contraindicacoes.pdf. Access on: October/2019.
2 - SIEGEL, P. BARROS, N. F. What is Integrative Oncology? (“O que é a Oncologia Integrativa?”) Available at: http://www.scielo.br/pdf/cadsc/v21n3/v21n3a18.pdf . Access on: October/2019.
3 - American Cancer Society. Clinical Practice Guidelines on the Evidence-Based Use of Integrative Therapies During and After Breast Cancer Treatment. Available at: https://onlinelibrary.wiley.com/doi/epdf/10.3322/caac.21397. Access on: October/2019.
4 - The cancer journal. Integrative Medicine Therapies for Pain Management in Cancer Patients. Available at: https://journals.lww.com/journalppo/pages/currenttoc.aspx#-705724634. Access on: November/2019.
5- 特定非営利活動法人 日本緩和医療学会 緩和医療ガイドライン委員会編:がんの補完代替療法クリニカル・エビデンス 2016年版 Ⅱ章 総論 補完代替医療の概要

戻る

他の記事も読む

がん治療に多職種チームで取り組むことのメリット

がん治療に多職種チームで取り組むことのメリット

がんとは、100以上の病気の総称であり、がん細胞の元となった細胞の種類、遺伝的な違い、体への影響度などの点で異なります。

もっと読む
がんの治療中に必要となる日常生活の変更

がんの治療中に必要となる日常生活の変更

治療中は、医師の診察や処置を受けたり、副作用が起こったりするため、当然のことながら日常生活に変化が生じます。しかし、だからといって普段の活動をすべてやめなければならないわけではありません。がん治療をスケジュールに組み込み、生活の質を高める方法を学びましょう。

もっと読む
がん治療に向けた準備

がん治療に向けた準備

治療中は、身体的な変化や心理的な変化に加え、日常生活にもいくつかの変化が生じる可能性があります。この期間を乗り越える上で、生活の質向上に役立つ情報を以下にご紹介しますのでチェックしてみましょう。

もっと読む
放射線療法

放射線療法

放射線療法は、悪性腫瘍を含むいくつかの病気に対する重要な治療法です。がん症例の約60%では、有効性を確保するためや、病気による症状を緩和するために、少なくとも治療のいずれかの段階で放射線療法が必要になります。

もっと読む
がんとの闘いに重要な役割を果たすビタミン・ミネラル

がんとの闘いに重要な役割を果たすビタミン・ミネラル

多くのビタミンやミネラルは、治療を受ける人の健康にとって重要です。

もっと読む
がん治療中に菜食(ベジタリアン食)をしてもよい?

がん治療中に菜食(ベジタリアン食)をしてもよい?

がん治療を受ける人にとって、菜食(ベジタリアン食)の方が良い、あるいは悪いことを示す科学的なエビデンスはありません。ビーガンやベジタリアンの方は、カロリー不足やたんぱく質不足にならないよう特に注意してください。1

もっと読む
上へ戻る