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がんと診断されたら食生活をどのように変えるべき?

治療をやり遂げるためには、免疫系と全身の状態を向上させる必要があります。

がんと診断されたら食生活をどのように変えるべき?

治療をやり遂げるためには、免疫系と全身の状態を向上させる必要があります。 

患者さんの負担の大きい治療法(手術、化学療法、放射線療法、免疫療法、ホルモン療法)を開始する前から、体(特に免疫系)の準備を始めることで、より良い状態で治療や処置を受けることができます。1がんが栄養摂取にどのような影響を及ぼす可能性があるか、また、どのように調整するのが自分に合っているかを理解することが大切です。

がんは体の栄養吸収にどのような影響を及ぼす?

がんが体に及ぼす影響の1つは、栄養障害を引き起こすことです。栄養障害は、食欲の低下や腫瘍による代謝の変化、および治療の副作用の結果として生じることがあります。1がん患者さんに栄養障害が多くみられる理由を学びましょう。
腫瘍の代謝活動により、炭水化物、たんぱく質、脂肪などの栄養素の吸収が妨げられます。その結果、以下が生じる可能性があります1

  • 筋肉量の減少
  • インスリン産生の低下による耐糖能障害
  • 体脂肪や、肝臓・筋肉に蓄えられたグリコーゲンなど、体内のエネルギー貯蔵量の低下

がん患者さんでは体重減少・栄養障害が少なからず認められます。診断時にはすでに31~87%の患者で体重が減少していると報告されています。2これは高齢者や病気が進行するほど発生頻度が高くなります。3,4患者さんの栄養状態の評価によっては、食事の調整や栄養補助食品の摂取が必要になることがあります。

手術、化学療法、放射線療法、免疫療法、ホルモン療法といった治療は、いずれも食欲や消化、ひいては栄養摂取に影響を及ぼすいくつかの副作用を引き起こす可能性があります。そうした副作用には以下のようなものがあります:5

  • 食欲不振
  • 口の乾燥(ドライマウス)
  • 吐き気や嘔吐
  • 嚥下痛(飲み込むときに痛い)
  • 味の感じ方の変化
  • 金属のような味がする
  • 便秘
  • 下痢
  • 口内炎(アフタ性口内炎)

栄養不足や治療の副作用に対処するために食事をどのように調整したらよいかを学びましょう。

がんと診断されたら食事を変えることが重要な理由は?

治療を始めるまで、どんな副作用が出るのかは分かりません。しかし、通常の食事で十分な栄養が摂れていない場合は、専門的な栄養療法によって栄養目標を達成し、治療に耐えるための体力を高めることができます。栄養療法の必要性については、かかりつけの医師や管理栄養士にご相談ください。

栄養指導では、最善の食生活に関する説明、食事の摂取を妨げる症状や副作用に対処するためのサポート、栄養摂取量についての指導などが行われます。

がんと診断された後に食事を調整するために、栄養療法と合わせてできることには以下のようなものがあります:5

  • 1日に5~6回、3時間ごとに食事を取りましょう。そうすることで、長時間何も食べずにいることがないようにします。
  • 1日2リットルの水分(水、ココナッツウォーター、お茶、フルーツジュース/野菜ジュースなど)を摂りましょう。毎日の摂

量記録を日課にしましょう。

  • 野菜や果物を毎日食べるようにしましょう。野菜や果物は、ミネラル、食物繊維、ビタミンが豊富に含まれており、消化の改善に役立ちます。
  • すでに食欲がない場合には、おかゆ、スープ、スムージーなど、やわらかい食事や液状の食事を選ぶようにしましょう。
  • 食事の栄養価を高めるため、スープやシチュー、おかゆには、オリーブ油、クリーム、または固ゆで卵の黄身を加えましょう。
  • さまざまな種類の食材を使った色どりのよい食事を作りましょう。新しい食材も取り入れてみましょう。
  • 2種類の果物や、野菜と果物を1種類ずつ(例:オレンジとニンジンなど)が入ったジュースを飲みましょう。
  • 味に変化を持たせるため、できるだけ違う種類の粉を使いましょう(トウモロコシ、オート麦、アーモンドなど)。
  • 脂肪分や糖分を多く含む食品、または過度に加工された食品の摂取は控えましょう。
  • 飲酒は避けましょう。

診断を受けたら、治療前や治療中の食事に関する疑問についてすべてを質問することが重要です。治療を担当する医師と話し合い、管理栄養士にも相談するようにしましょう

引用文献・参考

1 - PINHO N.B. The effect of nutritional guidance and enteral and oral nutritional therapy during the preoperative period on individuals with head and neck tumor undergoing surgical treatment (“Efeito da orientação nutricional e da terapia nutricional enteral e oral no período pré-operatório em indivíduos com tumor de cabeça e pescoço submetidos ao tratamento cirúrgico”). Available at: http://bvsms.saude.gov.br/bvs/publicacoes/inca/nivaldo_barroso_efeito_da_orientacao_nutricional.pdf. Access on: October/2019. 
2 - 日本静脈経腸経腸栄養学会.静脈経腸栄養ガイドライン 第3版,照林社 p.333,2014
3 - 濱口哲也,三木誓雄. がん患者の代謝と栄養. 日本静脈経腸栄養学会雑誌30(4):911-916:2015
4 - 竹島美香,利光久美子. 高齢がん患者に対する栄養療法~栄養士の立場から~. 日本静脈経腸栄養学会雑誌34(2):102-106:2019
5 - 松浦文三, 利光久美子.がん治療法における副作用とその対策.がん病態栄養専門看護師のためのがん栄養療法ガイドブック2019(改訂第2版),p77₋82,南江堂,2019.
6 - Brazilian Ministry of Health/ INCA: José Alencar Gomes da Silva National Cancer Institute (“Instituto Nacional de Câncer José Alencar Gomes da Silva”). Patient and Caregiver Nutrition Guide (“Guia de Nutrição para Pacientes e Cuidadores”). https://bvsms.saude.gov.br/bvs/publicacoes/inca/guia_de_nutricao_para_pacientes_cuidadores.pdf[2025年5月閲覧]

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