治療後の患者さんの仕事や社会生活に役立つサイコオンコロジー(精神腫瘍学)
がん治療を受けた人の15%~40%は、家族や友人とのつながりや職場復帰などの心理的な問題に引き続き苦しんでいると推定されています1,2。
がん治療を受けた人の15%~40%は、家族や友人とのつながりや職場復帰などの心理的な問題に引き続き苦しんでいると推定されています1,2。
サイコオンコロジー(精神腫瘍学)は、がん治療後の心理面、行動面、社会面および健康面の問題に対処するのを手助けします3。普段の社会生活や仕事をスムーズに再開することに重点を置いた戦略には以下のようなものがあります:
社会復帰をサポートする支援団体 - 患者会などの団体では、各自の体験を共有することによって、がん治療によるストレスを緩和することを目指しています。こうした活動は、家族や友人と健康的な人間関係を築くサポートとなります1,,5。
職業リハビリテーション - 職場環境に再びなじめるようにする実践的な方法やスキルを学び、職場に復帰しやすくします。職場復帰は、人と再びつながりを持ち、再度自立する手段でもあります1,4,5。
がんによるストレスを軽減するためのプログラム - 治療の副作用は、精神的なストレスや不安/うつの症状を引き起こすことがあります。その予防策として、サイコオンコロジーでは治療中や治療後にそうした感情や精神状態に対処するための戦略を用意しています1,5。
不安を軽減するためのリラクゼーション法や瞑想法 - これらはマインドフルネスを実践することを目的としており、今という瞬間に集中し、心を落ち着かせて安定した精神状態を得るのに役立ちます。それにより、不安を引き起こすきっかけとなるような思考を遠ざけやすくなります。1,5,6。
がん治療後の生活習慣の変更
がん治療を受ける人の多くにとって、その体験はより健康的な生活を送るきっかけになります。サイコオンコロジーは、健康に重点を置き、生活の改善を維持するのをサポートします2。がん治療が終わり、サイコオンコロジー療法を開始した場合に、最もよく行われる生活習慣の改善には以下のようなものがあります2:
- 運動を始める
- より健康的な食生活を送る
- 禁煙する
- 日焼けしないようにする
- 節酒する
- 日常生活のストレスを減らす
サイコオンコロジー以外にも、新たな生活習慣を再建するのに役立つ方法があります。がん治療後に生活の質(QOL)を回復するための他の方法についても学びましょう。
引用文献
1 - Grassi L, Spiegel D, Riba M. Advancing Psychosocial care in cancer patients. F1000Res. 2017 Dec 4:6:2083.
2 - Recklitis CJ. Provision of integrated psychosocial services for cancer survivors post-treatment. Lancet Oncol. 2017 Jan;18(1):e39-e50.3 - Lang-Rollin I. Psycho-oncology. Dialogues Clin Neurosci. 2018 Mar;20(1):13-22.
4 - Ullrich A, Rath HM, Kerschgens C, Raida M, Aukamp CH - , Bergelt C. Return to work in prostate cancer survivors – findings from a prospective study on occupational. BMC Cancer. 2018 Jul 20;18(1):751.
5 – Canadian Cancer Society. Life after cancer treatment. http://www.grhosp.on.ca/assets/documents/life_after_cancer_treatment_en_may2013.pdf [2025年5月閲覧]
6 - Mehta R, Sharma K, L Potters, Wernicke AG, Parashar B. Evidence for the Role of Mindfulness in Cancer: Benefits and Techniques. Cureus. 2019 May 9;11(5):e4629.
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